足を運んで体験することが大切

障害者をサポートしたい、と思っても、どうしたらいいかわからない、という人は多いと思います。障害といっても身体障害や精神障害など色々なものがあるため、一言でこうすれば良いとは言えないものです。

そんな中、どんな障害を持つ方にも言えるのが、その障害をもつ人の感覚を、障害のない人に共有しづらい、という辛さがあるということです。そういったことから、同じ障害をもつ当事者同士集まって話す会、同じ障害の支援者同士の会、家族会といった集まりが実施されています。当事者団体や障害者福祉施設、各地の行政やNPOなどが、単発もしくは定期的に、こういったイベントを実施しています。支援者養成講座や、手話教室など、障害者のサポートに興味のある人は、そういったイベントに参加してみましょう。

上記以外に、障害者の疑似体験ができるイベントもあります。その中には、車椅子に乗ってみて、その大変さを体感できるものがあります。当たり前にできることができないということが、どれだけ大変なことかを実感できるはずです。また、高齢者の疑似体験で、ゴーグルや耳栓をつけ、手足に重しをつけてみる、といったものもあります。

その他、視覚障害体験では、ブラインドレストランというものがあります。これは暗闇の中で、アイマスクをして食べるというものです。視覚障碍者へのサポート側の体験もできます。目隠しをして食べる人に、皿の位置や、食べ物の説明をするというもので、これはなかなか頭の体操にもなります。

また、障害者スタッフを中心に運営しているカフェや居酒屋、といったものも増えつつあります。障害者を支える仕事をしたいのであれば、そういった現場に行き、実際の雰囲気を調べてみることをおすすめします。

他人の感覚や気持ちを理解するのは非常に難しいことです。だからこそ、実際に障害者と関わる場所に足を運んで体験することは、必要不可欠だといえます。